使い古したデッキ(板)を救済してアートにする、Haroshi “GUZO”展に行ってきた。
私がスケボーを始めたのは、1995年。かれこれ、20年以上も前のことになる。今まで、どのくらいのスケボーのデッキ(板)に乗ってきたのだろうか。
相当数の板を乗り継ぎ、何かの記念ということで、私は使い古したデッキを実家に置いておいた。しばらくしたら、母親に廃棄されていた。自分が悪いから仕方がないが。
ちょっとずつ上手くなると、その分デッキはキズや痛みが多くなる。
昔は、上手くなってデッキの絵が書いてある面を、早く削りたくて仕方がなかった。
今まで、乗ってきたデッキは、前半はカリスト(カリフォルニアストリート)、ムラサキスポーツ、たつみや、そして後半はB.I.Wにて購入。最近はオリジナルデッキを製作して乗っている。
練習を重ね、レベルアップしていくと、階段を飛んでみたり、縁石(カーブ)でスライドしてみたり、デッキはだんだんボロボロになっていく。そして、デッキの買い替えサイクルが少しづつ早まり、使用済みのデッキが増えていく。
使用済みのデッキの廃棄は、スケーター共通の悩みだろう。
使い古したデッキに新しい価値を生み出している。
スケーターにとって、使い古したデッキの処理に困るはずだ。そのままゴミ箱に捨てるわけにもいかず、誰かにあげるわけにもいかない。再利用するにも、デッキテープ(ザラザラして足を置く面)を剥がすのも一苦労。
そんな、厄介者扱いの、使い古したデッキにアートという形で、新しい価値を作り出すということはなかなかできないとおもう。自分自身がスケーターということもあり、スケボーが本当に好きなアーティストなのだとHaroshi氏のことを思う。
一体一体のGUZOは表情がそれぞれ違い背の高さも違う。
通常、スケボーのデッキは7枚の板が圧縮(プレス)されている。それを複数枚組み合わせて、GUZOを生み出している。
渋谷、NAZUKAにて 2017/6/10(Sat)まで開催しています。
ぜひ、スケボーに興味がある人も、これからスケボーをやってみたい人も、スケボーのファッションが好きな人も、訪れる価値がありますよ。